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学科試験・製図試験のことなのでマニアな人だけお勧め記事です。2 [試験について]

どうも埼玉県三郷市のぽっちゃり親方です。

今回はさらにつまらない内容です。
2級建築士試験こんなふうにやったよ!という内容です。

専門学校に入学したとき、製図の作図がとても遅く
製図の担当講師からは、
「ここまで遅いと本試験の製図どころか学校の課題提出も
ままならないからとにかく練習しなさい。」と、
年配の女性講師の方から激しい指摘を受けました。

その学校は社会人として仕事をしながら2年間、
月1~2回のスクーリングとeラーニングで授業を受け、
卒業時に2級建築士の受験資格が得られるというものでした。
日ごろの業務のつながりのある設計事務所や実務証明でも
受験資格は得られましたが、人に受験証明を頼むというのも
私自身良しとしない性格だったり、頼まれた側も渋々ということも
あるかもしれませんし、実務証明では一つ一つの現場を記載しないと
いけないので膨大な量になるので、学生経験が乏しかった私は
社会人向け専門学校に行きました。

それで、回りの生徒を見渡してもみんな早く、とにかく製図速度が
自分でも致命的に思うほど私は遅かったので、ひたすら練習しました。

それで専門学校卒業間近には、
かなばかりタイプの製図一式なら2時間30分くらい
部分詳細図タイプの製図一式なら2時間20分くらい
矩計図自体は30分切るぐらいまでになっていました。
エスキスも所定時間内です。

私は卒業したら予備校はどうしようか迷っていたのですが、
在学2年目後期の時に、うちにコピー機のリース・販売で「N」の営業さんが来たので、
そのとある「専門学校に行ってますよ」と伝えると
営業さんは「弊社と提携してるんですよ、ぜひ来てください。」
と言われてしまい、それで行くことになりまして。

作図時間はそのとき伝えましたが、にわかには信じがたいと言われ
それで卒業後、その「N」に行ったのですが、
学科は分かりきったことを片道40分かけていくのが馬鹿らしくなって
第一回目の学科講習で行くのをやめました。

製図はとにかくエスキス(下書きみたいなもの・ラフ画)も含め練習を猛烈にしていたので、
受験1回目の人たちが座る席から移動して、2回目3回目4回目を
受験する人の猛者たちの群れの席に、移動を命じられましたが、
エスキスも上位でしたし、作図速度はぶっちぎりでした。

とにかく「N」は難易度の高い練習問題を当時は出してきました。
多分当時は受験生を急激に成長させるためです。

それが令和4年です。
私、自信をつけた製図で去年落ちました。
ランクⅠ~Ⅳのうち、ランクⅡ(Ⅰだけ合格)。

理由は製図本試験でパニックです。
去年は木造の保育所です。
混乱するほど簡単な問題が出たため、試験開始時に配布された
問題用紙自体、ほかの人と違うのではないかと真剣に思うほど、
「あ・・え・・・?、これ・・?エスキス30分くらいで
出来たし、作図量も2時間20分もかからないくらいの量だし・・・
こんな簡単なのって・・・え?」
エスキス自体も簡単でしたが、あまりに作図量が無くて
問題用紙がほかの人と間違えて配布されているのか?とか
今年は実は2通りの問題用紙があるのか?というありえない妄想で
パニックが始まりから終わりまでです。
試験終了40分くらい前に終わり、それでも問題用紙で
抜けている部屋はないか、部屋と部屋のつながりは間違ってないか
とか確認ばかりしてました。

試験が終わり、試験会場から予備校に行く途中、
東北道を横断するときに

「あ、やべ、やっちまった」と重大ミスに気が付き
ラジオでは、hitomiさんのLOVE2000がかかっていて
歌詞では「こんなはずじゃなかった」なんて歌ってます。
もう心はぐちゃぐちゃです。悔しい情けないなんてもんじゃありません。
応援してくれたお客さん、かみさん、娘、親、専門学校の講師、
予備校の3人の講師、「N」の営業さんの顔まで浮かびます。

立面図の方向間違いです。重大ミスで大減点です。
あと終始パニックだったので、門か柵か書き忘れた気がします。
本来だったら絶対にありえないイージーミスで、
あの日の悔しさ情けなさは今でも忘れません。
試験終了後、予備校に受験生全員集まることになっていましたが、
向かう最中に営業さんに連絡しましたが、各講師にも話が伝わり
「あの北島さんがやらかしたってことは合格率相当低いんじゃないか・・・」
と憶測が広がったようですが、単なるパニックによる凡ミス。

その試験日は家に帰ってから、へんなお店に生まれて初めて行って
憂さ晴らししようかと思っても馬鹿らして椅子に座ってぼーっとしてるだけ。

それで次の日から再始動。
さらに速度と正確さを身に着け、意外と自分は全国的にも
作図速度は速いかもという謎自信をたずさえ、
謎自信を確信に変えられるように猛練習。

「N」の営業さんから「もう一年頑張ろうようぅ」と
もうプッシュを受けるも「次は自力で合格してやるから行く気ねーよ。」と
内心悪態をつきながら素直に従い、

生まれて初めての試験不合格という激怒を胸に令和5年、今年再挑戦。
予備校の講師からは「講師になって10年経つけどダントツ一位で早いよ、
エスキスも答案例よりいいの描くときあるし、作図もきれいだし文字もきれい」と、
言われ、SNSや動画サイトを見ても「あ~自分のほうがたしかに早いなぁ」
という感想でした。

十数通り出された製図練習問題での最終到達速度は
エスキス最速時32分くらい
かなばかりタイプの製図一式1時間51分32秒(面積表・計画の要点・名前・番号含む)
矩計図単体25分52秒(Sの描き方なら24分38秒)・バルコニー付きで28分41秒
過去問で比較的描きこみ量の多いシェアハウスでも2時間ちょいでした。
フリーハンドではありません。フリハンで描く人より早かったです。

製図本試験自体も去年同様簡単で、今年は去年のだまし討ちを食らうこともなく
試験開始から2時間40分くらいで終わって、
確認をしたら間違いに気づいたところがあり、直したりしましたが
それでも時間が大幅にあまり、消しゴムのカスを集めたり
草を描いたりして時間を潰しました。

試験は難しく描きこみ量が多い年もあれば
エスキスも簡単で描きこみ量も少ない年もあります。
練習量も少ない、たまたま製図本試験でも簡単で描きこみ量も
少ない年に当たればいいですが、いつぞやの喫茶店併用住宅みたいな
条件と時間だと詰みます。

決して速さ勝負の試験ではありません。
ですが、点検時間確保や冷静さを保つための速さは重要では
ないかと個人的には感じる試験でした。
オーバースペックで行ってもパニックになるときはあるのかもしれませんが。

来年は比較的描きこみ量の少ないといわれるRCかもしれません。
木造だと描きこみ量は必然的に多くなります。
作図はシャーペンを持つ手ではなく、定規を持つ手を鍛えてください。
ただ手描き製図はやり続けないとだめです。
試験終了から約3か月半経過しましたが、神速と言われたかつての速さは微塵もなく
完全に失われました。
学校や予備校に金を払ったんだから、出来ない自分をできるようにしろ、
はとんでもない大きな間違いです。
試験会場の席の隣に家族も友達も講師も誰も付いてきてアドバイスしてくれません。
やるのは自分です。
得意な分野を伸ばして何とかなる試験ではありません。
苦手な分野を得意分野にしてください。



日ごろが大切です。

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いっぷく

2年間気持ちを維持するのは大変ですね。
私も今年からほぼ40年ぶりの学業復帰で
大学院の通信課程に進んでいます。
リポートとかテストは1科目あたり年間5本
あるので、かなり厳しいです。
でも修了したときは、きっと達成感があるんだろうなって思います。
by いっぷく (2023-12-23 01:21) 

t-yahiro

いっぷく様 ナイス&コメント誠にありがとうございます。

素晴らしいことですね。1科目あたり5本もリポートと
テストがあるのは凄まじいですね。
私もそのご姿勢を習って頑張ろうと思います。

いつもお気にかけて頂きありがとうございます。
by t-yahiro (2023-12-23 22:12) 

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